ケース解説

ケース面接対策:ラーメン店の利益向上

コンサルティングファームのケース面接対策の問題/解答例をアップいたします。

まずは検討して、解答例をみて参考いただけるといいかと思います。

今回のケース対策テーマ:とあるラーメン屋の利益向上施策検討

ラーメン屋の店長/オーナーから、「利益もっと上げたい」という相談が入りました。

あなたがコンサルタントだったら、どのような案を提案しますか?

以下の参考データを読み、7分程度で検討してください。クライアントは以下のラーメン店の店長(オーナー)とします。

【データ】
・アクセスは、銀座(東京都)徒歩5分
・値段は1杯800円
・コロナ禍だが、よく行列ができる人気店、創業10年程度で、ラーメン雑誌にも載るような鶏白湯ラーメン
・営業時間は11時〜19時
・店員は常時3人:社員(店長or社員1人)とアルバイト2人のシフト制
・仕込みはアルバイトスタッフが実施
・席数は15席
・アルコールの提供はなし
・食券機で事前精算を行うシステム
・蔓延防止法は解除された状態を想定
・居抜き店舗で開業費は抑えられている

☆この記事にてわかること

  • 1ケース問題での考え方
  • 2実際のお題解説
  • 3ケース面接でのポイント

ケース面接対策の問題/解答例をアップいたします。

ケース面接の対策として、例題と解説を更新しています。フレームワークやケース面接のコツなども学ぶことができますので、ぜひ選考に活かして頂ければ幸いです。

ケース面接の練習は、グループディスカッションに活かすことができるので、難関企業を目指す方はぜひご参考ください。

今回は、戦略コンサル内定者からの寄稿記事です。

現役コンサルや戦コン内定者と、『頻出ケース問題』公開しています。

ぜひご参考ください。

※就職活動、第二新卒、転職活動など、個別の支援も行っています。

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提案の背景

期間の縛りはなく、データがある程度揃っていて検討時間も比較的い長いので、短期施策(1年でできること)、長期施策(3年程度でできること)を提案してみます。
利益向上をしてほしいという裏にはどこに問題があるか、式を立てながら考えていきましょう

利益の理解

利益を分解すると、

売上-費用

となります。

さらに、細分化すると

売上=販売数×単価

費用=固定費(広告費、人件費/正社員、地代家賃/水道光熱費など)+変動費(アルバイトや残業代、材料費)などに分けられます。

こちらを理解した上で、検討をしていく必要があります。

市場理解

飲食市場はコロナ禍で落ち込んだが、回復傾向。
ラーメン店は影響を受けやすく、閉店してしまった店も多い。
特に銀座は繁華街、オフィス街で商圏人口が減少したが、段々と戻ってくることが推測される。

自社

売上は、
席数 × 専有率 × 回転率(1時間あたり) × 営業時間

で基本的に求められます。

席数=15席

時間専有率回転率単価金額
11~1230%28007,200
12~13100%280024,000
13~14100%280024,000
14~1530%28007,200
15~1630%28007,200
16~1730%28007,200
17~18100%280024,000
18~19100%280024,000

1日売上12万円程度と想定。→1ヶ月360万円程度

固定費(家賃50万円、水道光熱費10万円、人件費60万円)+変動費(バイト人件費90万円、原材料費など120万円)
330万円

利益は1ヶ月30万円程度と想定されます。

※出店時にローンを組んでいると、そちらの返済もかかってくるのですが、1年経っているので完済し終えていると推測し、繰り込まないこととします。

顧客の深堀

銀座のラーメン利用者を大きく分けるといかの2種類
・飲み会前に利用する
・飲み会後に利用する(今回、19時までということで、飲み会後に利用する顧客はいない。)

性別は、鶏白湯ということで、女性も比較的多め。

サラリーマンだけでなく、人気店なので色々な顧客が訪れる想定です。

打ち手

現状の理解
・ラーメンが売れれば売れるだけ利益が出る構造になっている
・コストを削るのは難しそう(バイトの人件費程度か?)
・売上を上げる方法を考えた方がいい

ということになりそうです。

利益増の方法
①単価を上げる ②コストを下げるの2点で検討可能と前述しました。

①単価増加は、客数増or単価増により可能です。

客数の増加に関しては、
・1時間あたりの回転率の上昇
・アイドルタイムの来店人数上昇(セットメニュー、大盛り無料など)
・営業時間の延長
・席数の増加(非現実的/あるとしたら出前、宅配サービスなど)
・店を増やす(新規出店)
・冷凍食品や持ち帰り商品などオンライン/店舗にて販売

などが挙げられます。

単価の増加
・セットメニューの開発
・トッピングの追加(たまご、のり、チャーシューなど)
・単純に値段を増加する

などが考えられます。

銀座の特性として、深夜まで人が多いということが挙げられるので、
時間の延長を行うことで、売上、利益ともに向上させることができると想定しました。

短期施策

①営業時間の延長、具体的には23時頃までの延長を行う。
※これだけでも、売上1.3倍程度になることが推測できます。

②アイドルタイム(14~16時頃)のトッピング無料、大盛り無料などを行う

③トッピングされた商品を作り、単価1200円程度のラーメンを食券機の左上に配置する

の3点としました。

長期施策

長期施策は、「店舗の増加」を提案したいと思います。

その際の論点として、
・女性が多く深夜まで人が多いことが想定される。
・顧客層もある程度被る
・材料費などの低下を狙い、ドミナント戦略(集中出店戦略)をとる

上記を検討した上で、

①東京駅/大手町(内側)
②日本橋
③六本木

などの地域を中心に出店をするという策を提案します。

また、出店方法は
・直営店
・フランチャイズ
の2種類があるが、人気がある程度あり、リスクを取らずに利益を上げることを考えると、フランチャイズ出店を行うことを推奨します。(味のコントロールは常に気を配る必要がある。)

上記のような施策を提案します。(発表の際は、施策から先に話し、思考プロセスは後から話すようにてください。)

今回のケースは、前提条件がある程度固まっていたため、考えやすかったのではないでしょうか?

特に営業時間の延長は比較的考えやすかったかと思います。

利益向上のケースで押さえておくべきは、「売上-費用」の考え方です。

忘れないようにケース面接に臨んでください!