ケース解説

フェルミ推定/ケース対策:国内ビール市場規模の推定と売上向上施策

今回は、MBB内定者からの寄稿記事です。

※ちなみに、こちらのケースの寄稿を頂いたのが2019年のことでした。実際の打ち手が、2021〜2022年において取られており関心したものです。

問題

①国内のビールの市場規模を推定してください(4分程度)

②国内ビールメーカー(アサヒビール/年間ビール出荷1~2位)の売り上げ向上施策を考えてください(5年で1割程度)(7分程度)

☆この記事にてわかること

  • 1ケース問題での考え方
  • 2実際のお題解説
  • 3ケース面接でのポイント

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今回は、戦略コンサル内定者からの寄稿記事です。

まずは検討して、解答例みていただけるといいかと思います。

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ぜひご参考ください。

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国内のビール市場規模の推定

まずは立式です。

年代×性別×人口×飲酒日数×1回の飲酒量×ビール選択率×単価

と置きました。

年代性別人口飲酒日数本数ビール選択率単価
20~401800万人100320%300円
20~401800万人50215%300円
40~601800万人50330%300円
40~601800万人20215%300円
60~801200万人30330%300円
60~801200万人15115%300円
上記の表は推測/仮定ですので、実数とは異なる場合があります。

計算すると約8000億円。

※実際は種類販売合計約3兆1000億円、国税庁『酒レポート』による課税移出数量が約4割→1.2億円程度と推測されます。ある程度近い数字となりました。

アサヒビールの売上向上施策検討

提案の内容確認

本来、ケースを解き始める前に、面接官にある程度質問をすることで、検討しやすくすると良いでしょう。今回は、ある程度仮説をたてながら進めていきます。

また、本来であれば施策から話すべきですが、思考プロセスから記載して参ります。

5年で1割程度という目標が設定されている→酒類市場の縮小を加味した目標設定だと推測しました。

今回、アサヒビールは、業界上位(1〜2位)の販売量を誇っており、「ビール市場の拡大」をする施策が求められていると仮定する。シェアを奪取することも考えられるが、広告費やM&Aの費用がかかり、結果的にジリ貧になることが 推測されるため。

市場分析

・ビール市場はゆるやかな減少(若者のビール離れと言われて久しい)/酒類市場も縮小傾向にある。

・コロナにより飲食店での飲酒機会が減少

・ビールはクラフトビールや、ノンアルコールビール、第三のビール、発泡酒など多様化が進んでいる

・販売方法は飲食店での提供、小売店(酒店、コンビニ、スーパー、一部ベンダーなど)での販売

・横並びで比較しやすく、スイッチコストも低い

クライアント分析

・スーパードライを基軸とした、日本の有名ビールメーカー

・キリンラガーや、サッポロ黒ラベル、サントリーモルツなど、競合も強い印象

※実際は、2010年から10年以上出荷本数1位/2021年にキリンが逆転

・飲食店での導入率は3割程度か?(体感値)

・種類だけでなく、グループ全体では清涼飲料水や、食品なども展開している。

顧客分析

・アサヒビールの現状のメイン顧客は、飲酒習慣がある男性(中流家庭、年収500万円程度〜が多いか?)

・女性の飲酒率は低い

・ビールを全く飲まない層もある程度いる

・発泡酒、第三のビールなどを日常的に飲酒し、ビールは週末や特別な日などに飲むことが多そう

・特定の銘柄だけを飲み続ける層も一定数いるが、縛られずに色々飲む方も多い

ターゲット顧客の深堀

先ほどの推定の表のうち、女性の飲酒率、ビール選択率の低さに注目

年代性別人口飲酒日数本数ビール選択率単価
20~401800万人100320%300円
20~401800万人50215%300円
40~601800万人50330%300円
40~601800万人20215%300円
60~801200万人30330%300円
60~801200万人15115%300円
上記の表は推測/仮定ですので、実数とは異なる場合があります。

→アサヒはリーディングカンパニーとも呼べるため、日本のビール市場/酒類市場の拡大を担えるような策を検討。

特に、比較的飲酒習慣がある20~40歳前後の女性をメインターゲットとしました。

女性の中でもお酒が好きな方は、ビールに限らずいろいろな種類のお酒を飲むことが想定できるが、多くの場合甘めのお酒やワインなどが好まれ、ビールは敬遠されがちだと想定。

今までの飲酒シーンは、飲食店で飲む方が多くで、自宅での飲酒習慣がある方は比較的少ないと推測される。

→選択されるものも、 チューハイなどビール以外の飲みやすいものなどが選ばれると仮定。

比較的、新しいものや流行には敏感な方がおおいと考えられ、情報収集は雑誌や、SNSなど。インフルエンサーからの影響を比較的受けやすいと仮定。

打ち手立案

競合(キリンなど)自社
product・第三のビールなどに注力・ビール風トクホ飲料などの新ジャンルを作る
・低アルコール飲料の展開
・フレーバービールなどの展開
→女子受け/バズりやすい施策を検討する
place・主に小売店を中心に販売
・キリンは、自社の直営店舗なども展開
・ビールサーバーのレンタルとサブスクの実施
・飲食店や街コン運営企業とコラボしたイベントの定期開催
price・ビールを高級品/発泡酒、第三のビールを安く販売・他の商品と比較して、高く見えない価格設定を行う
promotion・テレビCMをメインに告知・新商品の開発を行い、ニュースなどに取り上げてもらうメディア戦略
・インスタグラムなどでバズる、ポップなキャンペーンを実施していく
・広告ポートフォリオの見直し(ネットのダイレクト広告や、インフルエンサーマーケティング)

実際は、以下のような、ビアリー(微アルコールビールテイスト飲料)や、フレーバービールの提唱などを行われています。

https://www.asahibeer.co.jp/beery/

www.asahibeer.co.jp/beerdrops/

※ビアリーの香るクラフトは、デザインから分かるように、女性がメインターゲット、ビアリー(松本人志起用は)は男性がメインターゲットだと想定できます。

また、女性向けではないものの、泡が出る缶のスーパードライは記憶に新しい方もいるかもしれません。

選択機会が多く、新しいものも試されやすい特性があるからこそ、新商品を開発していくことで、将来的な売上増につながることが考えられます。

※研究開発費や、開発スパンなどを考えると、短期(2年〜3年)では向かない施策となります。

その辺り、面接官と期間のすり合わせをしながら、検討してみるようにしてください。